2014年01月24日

ヤマト運輸がマンション宅配を一括請負 物流部門に求められるサービス向上と効率化

 ヤマト運輸が大規模なマンションなどを対象として、戸別に届ける複数宅配業者の荷物をヤマトが集約し、一括宅配するサービスに着手―というニュース。

▽ヤマト運輸、マンション宅配を一括請負−他社荷物も戸別管理(日刊工業新聞1月21日付)
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1120140121aaar.html


 仙台市内の高層マンション前でも複数の宅急便トラックが連なっている光景をよく見かけます。インターネット通販が浸透して個人宅の荷物量が拡大するなか、家主の在宅時に複数の宅配会社の荷物を一括して受け取れるというのは便利なサービスと言えます。配送履歴や「着払い」などの課題もあるようですが、各社との整備も進めていくとしています。将来的にはマンション館内にミニ配送センターのような機能を持たせ、顧客のさまざまな要望に応える「コンシェルジュ」機能も付加させるとも。

 近年建設された世帯数の多いマンションなどでは、ホテルのフロントのようなコンシェルジュサービスを提供する専門業者を導入するところも増えていますが、宅配物までは預かってくれないのが実情です。商品を配送する業者間が協業することによって「商品の管理責任」がどこまでクリアになるかも興味のあるところです。

 新聞販売店でも一部オートロックマンションへの各戸配達の協業に取り組んでいます。読者の利便性向上はもちろん、系統ごとの配達スタッフが出入りせず専属スタッフを管理組合へ登録し、安心・安全を担保しながら毎朝、専属スタッフ1名のみが入館して全紙をドアポストまで配達するというサービス。
 新聞産業界では印刷部門の受委託によって新聞社間の効率化が図られているわけですが、各系統の販売店は「単配」を続けていくのか、労働力不足の問題・効率化に着手し「共配」へ舵を切るのか。でも、販売店同士だけでは決められないのが新聞産業(そういう契約になっているのです)なのです。


 ヤマト運輸へ「新聞の配達も任せてみては・・・」という声も聞こえそうですが、配達時間、折込広告(チラシ)の組み込みなど、やはり現実的ではありません。

posted by 今だけ委員長 at 16:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ニュース
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