2013年04月29日

作業後のお茶っこ飲みは大切なコミュニケーションづくりの場です

 ゴールデンウィーク前半戦の最終日。販売店はいつもと変わらぬ朝の作業が行われました。

 GW期間中は配達スタッフも帰省されたり家族で旅行に出かけるなど、配達作業を休まれる方が急増します。とはいえ、いつもと同じように配達時間を守ることが販売店の使命なので、特務所員さん(スタッフの週休要員)や社員の代配(配達の代わりを総称して代配といいます)でまかなえるよう休みの変更をお願いして配達作業を乗り切るのですが、スタッフの協力なしには成し得ません。本当に感謝です。

 配達スタッフの皆さんが配達作業を終えて販売店へ戻ってくる6時30分頃から、作業台(通常紙分け台と言ってます)を囲んでお茶っこ飲みが始まります。この時間帯がスタッフの方々と上記のような相談をする大切なコミュニケーションタイムとなり、インスタントコーヒーをすすりながら、お土産にいただいたお菓子をパクリ(左党の私でも朝作業のあとは甘いものが欲しくなるもの)とやると、ついつい顔もほころびます。
 この場面がスタッフと私たち販売店従業員のコミュニケーションを取る重要な時間なのです。こういう時間を大切にしなければ−あらためて思います。

 さぁ、あすから5月度の購読者数を確定させる『定数』と集金業務の追い込みです。なかなか厳しい販売環境ですが、最後までふんばります!
posted by 今だけ委員長 at 18:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | こせきかつや通信

2013年04月27日

アメニモマケズ・・・とは言いますが

 きょうの不順な天候には参りました。「おっ!晴れたな」と思わせながら、ザーーーと降りしきる雨。何度、雨合羽(自前の合羽はちょっとイイやつ)を脱ぎ着したことか。
 雨の日は作業効率が激減することに加えて、合羽に包まれながら作業するスタッフの疲労度は晴天時の何十倍です(サウナ状態ですから)。ちょいとメタボ気味な私にちょうどいい天候かもしれませんが、新聞(紙)を扱う販売店では「雨」は大敵です。

 購読料の集金におうかがいするにも、当然のことながら雨天時は歓迎されません(そうでなくとも歓迎はありえないかw)。合羽をつたってダラダラと垂れ落ちる雨水は玄関先を汚してしまい、領収書も水滴で濡れて受け取るお客さまもイイ気持ちはしないものです。

 はぁ〜 月末だけでも雨が降らないように願いたいものです。

 今月から当社の一部で仙台市政だより(付随して県政だより、仙台市議会だより)を宅配するお仕事を請負(入札)いました。以前から高齢者が多い地域で配布依頼を受けた事例もあるのですが、今回は集合住宅(マンション)中心の大量受注となりました。
 私が所属する五橋支店では集合住宅約4千世帯分の宅配を担いました。行政機関の広報誌は特に配布の正確性が問わるもの。マンションの管理人さんへ配布の許可を得て、空家のチェック(実施に配布した枚数)などの報告義務も生じるわけです。
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 GW直前のきょう、うちのスタッフは「ねじり鉢巻」で市政だより配布作業(実は県政だよりなど3種類の広報誌の組み込み作業が大変でした)を何とか完了させることができました。

 でも、ふと思うのです。行政の広報誌などは本来、地域住民が町内会レベルで手配りするべきものだと思っています。独居老人世帯であれば声がけしながら(安否確認しながら)、お隣さんとのコミュニティを生み出すきっかけ(モノを届ける)として位置づけられてきたはずです。
 今回、うちの会社へ配布委託された理由は「配り手がいないから・・・」とのことですが、「となり組」のような地域組織の存在は必要不可欠だし、作っていったほうがよいと思っています。私たちは「配る」プロですからさまざまなニーズには応えていきますが、マンション内のネットワークというか「何かあった場合に支え合う」というつながりはマンション住民同士の自治活動の一部として考えてもらいたいなぁと思います。

 遠くの身内より、近くの他人が助け合うものだと、先の震災で痛感した方も少なくないはずですから・・・。
posted by 今だけ委員長 at 02:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | こせきかつや通信

2013年04月25日

新聞普及率に思う「数字のマジック」

 ゴールデンウィークを間近に控え、新聞配達の一時休止の連絡がすんごい来てます。10日間お休みされる事業所も多く、昨年と比較するとGWに出かける一般世帯も多いように感じます。私が勤務する五橋界隈は事業所も多いため、その処理をしつつ細々とした仕事をしていたらこんな時間(もうすぐ23時)になってしまいました。
 あすから4月分の購読料の集金にうかがいます。どうぞよろしくお願いします。

 新聞販売店の収入源といえば、読者の皆さまからいただく「購読料」と新聞に折り込まれる「折込チラシ」の手数料です。年々、新聞を定期購読されない世帯が増えているので厳しい新聞販売店事情・・・ですが、広告的観点からメディアの媒体力を示す指針として「新聞普及率」というものがあります。その地域の世帯数における新聞の発行部数の割合なのですが、今回の普及率調査(毎年、春先に仙台市発表の世帯数調査から地域ごとの普及率を算出するもの)の数字を見てビックリ。一気に普及率が下がっているではないですかwww。

 「おかしいな」と思い仙台市の担当部署へ問い合わせたところ、「昨年(平成24年)7月の法改正から外国人住民の住民基本台帳制度がスタートしたので、仙台市の有効登録世帯も引き上がったことが原因ではないですか?」との説明を受けました。「なるほど」と思いつつ、これもまた数字のマジック。いくら日本語がペラペラの外国人の方でも日本語の新聞は購読しないわなぁ・・・。でもこの数字(世帯数)が基準となり、新聞の普及率がさらに落ち込むとなると複雑な心境です。
 新聞社のお偉い方からは「普及率が下がっている」とお叱りを受けますが、五橋支店のエリアには3つの大学(東北大、東北学院大、宮城教育大)と専門学校があり、その学生さんの居住世帯も相当数あるわけですが、日本人の学生さんも新聞購読をしている方は少ないのに外国人となると・・・。相当難しいです(無理ですというと首が飛ぶので)。

 「学都仙台」の本丸を担当する販売店では(外国人の世帯登録で)前年より普及率がかなり押し下がるというジレンマを抱えているのです。

▽外国人住民の方の登録手続きが変わりました(平成24年(2012年)7月9日)
http://www.city.sendai.jp/d01/1201211_1433.html
posted by 今だけ委員長 at 23:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | こせきかつや通信

2013年04月24日

基本は「配達用地図」の作成から

 昨日の配達遅れに際し、ご不満を抱かれた読者の皆さま本当にご迷惑をおかけしました。申し訳ありません。
 けさの河北新報朝刊(24日付)1面に、小さく「印刷トラブルのため、23日の朝刊の配達が一部地域で遅れました。おわびします。」という社告としての扱いなのか何なのかわからない新聞社特有の「おわび」が掲載されていました。
 新聞発行の裏側で作業する印刷、発送、販売店(配達スタッフ)の方々からすれば、たった5行の謝意で読者の皆さまに納得をしていただけるものではありませんが、限りある紙面スペース・・・。どうぞお察しいただければと存じます。
 私もきのうの朝刊作業に従事しました。印刷センターからのファクス(機械トラブルのため60分遅れますという内容)を見て「こりゃまいったな・・・」と思いつつ、配達スタッフの方へお詫びして協力を仰ぎました。新聞配達のあとに日中の仕事へ向かう方、子どものお弁当をつくる主婦の方など配達スタッフもそれぞれに予定があるものです。「あそこの読者は5時までに届けないと・・・」、「○○マンションは6時になると時間解除のオートロックが閉まってしまう」、「7時まで(日中務める会社へ)出社しなくてはならないので、2区域配達のところ1区域しかできない」などの個別案件を確認し、その作業を私たち社員が担いました。
 販売店へ新聞が到着する時間が60分遅れると、アンカー役の配達スタッフに懸命に頑張ってもらっても30分詰めるのがやっとでした。

 読者の皆さまとお約束をした時間に届けられない理由には、さまざまな要因があります。選挙報道など事前に編集作業が遅れる(販売店へ新聞が到着することも遅れる)ことを除いて、最も多いのが配達スタッフによるミス。これは販売店の責任です。“うっかりミス”がほとんどですが配達スタッフへの指示漏れなどもあるため、お客さまから「きょうの新聞がまだ配達されていない」という連絡は、私たち社員が一番ピリピリするところです。
 連続ミスは致命的なので、不配のあったお宅には「きのうは通常時間に配達することができず申し訳ありません」という宛名入りのお詫び状と一緒に配達してもらうようにしています。
 配達スタッフの方も「きのう○○さんのお宅が不配でした」と社員が注意をすると「申しわけありません」と何度も配達地図を見直してチェックし、うっかりミスを無くすよう努力をしていただいてます。

 次に多いのは悪天候により作業効率が遅くなる時です。今年は記録的な積雪量で早朝の新聞配達は難儀しました。山間部ではまだ除雪されていない道路でバイクの車輪が回らず、歩いて配達をするというケースもありました。通常の配達時間を超過しお客様にも大変御迷惑をおかけしました。「まだ届いていない」という電話に対し、大雪のため配達が遅れていますとの言いわけは通用しません。今回の印刷トラブルに際しての対応もそうですが、総動員体制でできるだけの努力をしてまいりたいと思います。

 販売店へ異動して一番先に手がけたことは、配達用の地図をつくりその順路に沿って購読されている読者を確認することです。新聞販売の仕事には「配達→集金→拡張(セールス)」という仕事の優先順位のような言い回しがあります。まず正確に配達をして、その対価(購読料)をいただいて、読者を増やしていくのはその次−という意味です。
 それまでの統括部署にいるときは「どうやって読者を増やすか」がメーンの仕事だったので、あらためて配達作業の大切さを身にしみています。白紙の地図に購読者宅を1軒ずつマーカーで色を加えながら、「このお宅は必ずポストの下まで入れること」、「このお宅はポストが壊れているので必ずビニル袋へ入れて配達」などの注意書きも書き添えます。これが配達の基本なのだと思いました。

 さぁ、きょうも素晴らしい出会いがありますように!
posted by 今だけ委員長 at 10:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | こせきかつや通信

2013年04月23日

ワンコイン応援メッセージ第24弾(最終号)このプロジェクトをはじめるきっかけとなった女川・梅丸新聞店さんへお願いしました!

  ワンコイン 女川編 第24弾 最終号_01.tif  ワンコイン第17弾 名取編2面.jpg 
 年度末のゴタゴタと職場が変わったことなど、言い訳にもならない理由(ゴメンなさい)で発行が遅れていたワンコイン応援メッセージ第24弾「女川編」を発行しました。
 あすの朝便で女川町の梅丸新聞店(阿部喜英所長)へ納品される予定です。GW直前なので阿部さんに折込日はお任せして、3200枚(同店の折込部数は1600枚なので2回分)を送りました。「今回分で最後・・・」ということもあって、想定以上の「ワンコイン」が集まったので、発行枚数を増やしました。


 このプロジェクトも今回の女川エリアでの発行で休止となります。


 自己満足と捉えられても致し方ありませんが、東日本大震災から3週間後に訪ねた女川町。阿部さんとお会いして「被災した新聞販売店への支援策はないか」と考えた末に思いついたプロジェクトでした。新聞購読者もいなくなり、折込チラシを発注してくれていた地元の商店の営業再開の目処が立たない被災エリア(特に沿岸部)にある新聞販売店。一過性のカンパではなく、仕事を創り出すことに重きをおいて2年間なんとか続けられました。
 といっても、このプロジェクトを続けることができたのも主旨に賛同していただいたメディア関係者の応援のおかげです。発行した24版には延べ645人の個人と1団体(佐賀新聞労働組合)からご理解とご協力をいただきました。
 ネット上でしか繋がっていない方も多く、私のような販売労働者を信頼してもらい毎月送金をしてくれた皆さん。2面に掲載する地域情報を提供してくれた方。毎回地域ごとに見出しのデザインを考えてくれた小石克@佐賀新聞さん・・・。皆さんの応援メッセージは被災された新聞販売店へ、被災エリアの読者へ伝わったと思います。
 本当にありがとうございました。


 被災地の復旧、復興はまだまだ道半ばです。
 被災地へ足を運ぶと支援を必要としている方は少なくありません。このプロジェクトは終了しますが、これからも自分ができることを続けて行こうと思っています。

【追記】
 女川町のうめまる新聞店さんのHPでも取り上げていただきました。
▽ワンコイン応援メッセージプロジェクト(2013年4月25日付)

やっと指の切り傷がふさがってきました!

 えええーーーっ  雪ぃーーー。 皆さん「なんじゃこりゃ」と思われたことでしょう。仙台市内で4月下旬に積雪を観測したのが、なんと66年ぶり。天候によってその作業量が変わる新聞配達の仕事もなかり大変でした。
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50e68d9697eb52f4fce26271a8cecb74.jpg 販売店へ配属になって2週間。これまでのディスクワークが多い職場と違ってあらゆる体の衰えを感じています。
 ひとつは「ツラの皮は暑いけれど、手のひらの皮は薄くなったなぁと感じることです。経験された方も多いと思いますが、紙で指先を切ると結構痛いですよね。新聞販売店は新聞はもとより折込チラシの組み込み作業もするので「紙」と四六時中接する仕事なのです。

 で、経験を重ねると手のひらの皮が厚みを増し、ちょっとやそっとのことでは指を切ることはなくなるのですが、ほぼ初心者の私は初日から絆創膏を3枚貼りながらの作業でした。左右の指のつけねからすべての関節めがけて鋭利な紙がシュッと・・・。嫁さんに「保湿クリーム塗って手袋をはめて寝るといい」とアドバイスを受けたものの、きょうも古傷に容赦なく入り込んでくる紙、紙、紙・・・。

 ツラの皮と同じくらいにぶ厚くなるのには、もう少し時間がかかりそうです。
 *
 4月6日から12日まで実施された「春の新聞週間」
 8日には仙台市内で各紙の街頭配布が行われました。毎朝ゆつくり新聞を読む時間が少なくなっているサラリーマンや自宅で購読してない新聞を読んできたいという方々が受け取ってくれました。
 私のパートは市内のタワーマンションに住む方々への配布。2物件を担当したのですが、ひとつの物件で前日に開かれた管理組合の理事会にて「営業行為につながる」との意見が出されたそうで、急きょエントランス内での配布がNG。困った挙句に思いついたのが、そのマンションの外(敷地外)で仕事へ向かう入居者へ手配りをしました(その一帯も道路使用許可を出していたはず)。そうしたら、準備した約150部の試読紙があっという間に(2日間連続で)お持ちいただきました。
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 新聞を読む時間って(特に月曜日は)、ちょい早めに職場へ行ってコーヒーをすすりながら『読む』という方が多いのかなぁと勝手に推測したりしています。
 スマホ片手に情報を自らチェックする人も格好いいけれど、新聞をばサッと広げて日々の重要ニュースを収集するのも・・・イイんじゃないかなぁ。

※2010年のネタですが、キョンキョンこと小泉今日子さんと、福山雅治さんの「新聞週間インタビュー」。ファンの方はぜひご覧ください。
http://www.jiji.com/jc/v?p=shinnbunn-kyoukai0002
(時事通信より)

▽春の新聞週間…3氏に聞く「私と新聞」 ドナルド・キーンさん、カンニング竹山さん、小島慶子さん(MSN産経ニュース 4/6)

http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/130406/ent13040608100003-n1.htm
posted by 今だけ委員長 at 20:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | こせきかつや通信

2013年04月21日

更新を怠っていたブログ再開します!

 前回の更新が2011年8月ですから、約2年ぶりに“ふらっと”のPC画面の前に座り、「こせきかつや通信」を打ち込んでいます。かほくブログ「つれづれ日記」へ登録されておきながら、なかなか更新できずにいました。
 東日本大震災から2年、個人的に関わっているボランティア活動もやや落ち着いてきたことと、この4月の異動で11年ぶりに新聞販売現場(五橋支店)へ勤務することになったので、新聞販売店の日常をベースに「Re」なのか「2.0」なのかわかりませんが少しずつ発信していこうと思っています。
 *
「ちゃりーん」新聞から“心があたたかくなることば”を探そう!
 春の新聞週間(新聞業界では春秋の2回、新聞週間と称してPR活動を展開しています)の初日となる4月6日、河北仙販榴岡支店(仙台市宮城野区・坪子正博支店長)の2階会議室で「ことばの貯金箱」ワークショップを開催しました。
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 白鴎大学講師でNIEアドバイザーとして活躍する渡辺祐子先生を講師に迎え、新聞紙面を使いながら親子で「ことば」を学ぶ講座。会場には約20名を親子に参加していただきました。

6b81d882ff480a16c0c6e67af5c9c4a2.jpg このワークショップは新聞紙面(記事見出しや広告)から「心があたたかくなることば」を探してハサミで切り抜き、「貯金箱」に仕立てたBOXに入れていきます。その際「ちゃりーん」と硬貨を入れたように号令を発し、ほかの参加者はその号令とともに拍手をするというルール付き。それから、B4用紙に切り抜いた見出しをバランスよく張り付けて作品を完成させたら、各自が思い思いに発表するというものです。机の上で作業するのではなく、ブルーシートを敷いて車座でやるところもポイントなのだそうです。

f634488fc1916a78a74bdbb70657e615.jpg 子どもたちが自分の作品を懸命に説明しようと考え、発する言葉の一つひとつがコミュニケーション力を高めることになるし、まずやっていて面白いんです(大人も)。

ec8e802e555b367aba4fbadde8096836.jpg 2011年に改正された小学校学習指導要領では、授業において「新聞」が指導すべき内容として明確に位置付けられ、多くの教科に盛り込まれました。学校で使われている「新聞」を家でも活用しない手はないと考え、販売店でも積極的にこのようなワークショップを開催していこうと考えています。

▽新学習指導要領とNIE(日本新聞協会HPより)
http://nie.jp/study/
posted by 今だけ委員長 at 22:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | こせきかつや通信

陸奥の動向が心配・・・/3年後に東奥が朝日を受託印刷

 現場(販売店)勤務から2週間が経ちました。まだ思うように自分のペースをつかめていないため、多くの方々からいただく連絡や情報提供に反応できず申し訳なく思っています。
 新聞産業などの硬派ネタは引き続き小ブログで綴っていこうと思っていますが、販売店の日常については、河北新報社が運営するSNS「ふらっと」で発信していこうと考えています。こちらもお時間のあるときに訪問していただければと思います。
 「こせきかつや通信」 
http://flat.kahoku.co.jp/u/senpan/
*  *  *
 「朝日新聞が東奥へ新聞印刷を委託」の記事が18日、東奥日報(2社面)、朝日(3社面)、河北新報など(共同通信配信)へ掲載されました。


▽朝日新聞を受託印刷 ―東奥日報社2016年春から―
 東奥日報社と朝日新聞社は17日、青森県と岩手県北部、秋田県北部に配達する朝日新聞本紙3万〜4万部を東奥日報印刷センター(青森市)で印刷することに基本合意した。印刷開始は2016年春を予定している。
 朝日新聞社は現在、青森県と岩手県北部、秋田県北部向けの新聞を朝日弘前プリンテック(弘前市)で印刷している。東奥日報社と朝日新聞社は今後、輸送面での協力の在り方も協議する。
 基本合意書の調印式は同日午後、東京都中央区の朝日新聞社本社で行われ、東奥日報社の塩越隆雄社長と朝日新聞社の木村伊量社長が合意書に調印した。
 東奥日報印刷センターは2015年夏を目標に輪転機の更新事業を始めており、現在2セットある輪転機を3セットに増強する。(東奥日報 4/18付)

 東奥日報社内でも極秘扱い?されてきたとのことですが、これまでも小ブログで指摘してきたとおり部数収入が伸び悩む新聞産業界は合理化へシフトせざるを得ません。全国紙と地方紙の業務提携だけではなく、地方紙と地方紙の下流部門の受託もさらに加速すると思われます。

 今回の朝日と東奥の印刷受託に関して、個人的に気になったのが陸奥新報社の動向です。陸奥は1975年1月から青森県内で発行する朝日、日刊スポーツ(日刊スポは同年3月から)の受託印刷をしてきたのですが、朝日の受託印刷から25年目の2000年1月に事態は一変することになります。
 1998年、朝日は業績不振と再販制度の対応に向け、21世紀に生き残りをかけた体制を掲げ、全国19ヵ所の現地印刷工場を2000年までにすべて40頁(カラー面12頁)印刷可能な輪転機を設置して独立採算の印刷会社組織に統合する方針を陸奥へ通達。それまでも経営悪化に喘いでいた陸奥は自社の印刷部門を廃止し、新会社の樺ゥ日弘前プリンテックへ出資(出資比率:朝日51%、日刊グループ34%、陸奥15%)、経営に参画することになるのですが、逆に印刷を委託するという立場になったのです。設立当時は陸奥の印刷局員が朝日弘前プリンテックへ出向して作業をしていました。

 3年後とはいえ、朝日が東奥日報印刷センターへ印刷委託をするということは、朝日弘前プリンテックはいずれ廃止(陸奥が単独で印刷工場の経営まで維持するのは困難)となる公算が強い。そうすると陸奥の印刷をどこが担うのか。1985年にそれまで陸奥への印刷委託をやめた日経系の青森高速オフセット株式会社になるのだろうか・・・。
 陸奥新報の仲間がこだわってきた新聞発行が途絶えないことを願います。

posted by 今だけ委員長 at 17:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 時事ニュース

2013年04月12日

私たちの仕事は現場にある/「東日本大震災 希望の種をまく人びと」

 久しぶりのブログ更新です。
 今だけ委員長こと、小関は社内の人事異動でこれまで11年間在籍した統括部門から、現場部門(五橋支店)へ異動となりました。勤務先は同じ建屋の2階から1階に変わるだけなのですが、今月4日から気持ちのスイッチを切り替えました。過去に同支店で4年間の勤務経験があるものの、仕組みは変わらずとも読者の要望に応えるための細かな作業や配達エリアの統合などの変貌ぶりに「10年ひと昔・・・」を実感しています。一方、配達スタッフも15年前にお世話になった方々が多くいらっしゃって、信頼おける仲間と共にこの1週間は朝刊作業(3:30からの勤務)に携わりながら徐々に現場感覚を取り戻しています。
 これからも小ブログは更新してまいりますが、「現場のいま」をさらに具体的に発信していこうと思っていますので、引き続きご愛顧ください。

 * * *
 河北新報社社屋(仙台市青葉区五橋)にて販売店や新聞社販売部の代表メンバーらによる会合のあった3月19日、同社編集委員の寺島英弥さんとエレベーターでバッタリお会いしました。寺島さんは「シビックジャーナリズム」を提唱し、常に『現場』に足を運ぶ新聞記者。このブログを始めた2005年に都内で開かれた地方紙勤務の若手たちによる「ローカルメディアネットワーク」のキックオフミーティングの講師として登壇された時がはじめての出会いで、それ以降いろいろとお世話になっている方です。


 「あら、小関さん久しぶり」。
 寺島さんの優しい瞳に吸い込まれつつ、5分程度お互いの近況を話しました。(当方が)4月から現場勤務となり、これまで自分がやりたいと思ってきた編販一体の紙面づくりや販促へチャレンジしてみたいことなどを話すと「そうですか。小関さんは現場にいる方がいい。私も常に現場で動き回っています。私たちの仕事はそれが当たり前の姿なのですよ」というアドバイスをいただきました。そして、「あ、そうそう」と言いながら、カバンの中から1冊の本を取り出し「これ、読んでみてください」と手渡された本がこちらです。


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東日本大震災 希望の種をまく人びと
著者 寺島英弥(明石書店)1800円)

 寺島さんのブログ「Café Vita」(余震の中で新聞を作る)は今月1日の更新で91話。本書はこのブログや河北新報の特集「ふんばる」に登場する被災地の方々の葛藤や困難の中、ひたむきに立ち上がっていく姿を丹念に伝えています。
 東日本大震災から1年たった際に発刊された「
悲から生をつむぐ」で書かれている被災地に住む人びとの状況から、本書には“笑顔”というキーワードも増えてきたような気もします。2冊合わせて読んでいただくと、「ふんばる」、「寄り添い支える」という言葉の意味がすっと気持ちの中に入ってくると思います。ぜひご一読を!

東日本大震災 希望の種をまく人びと
http://www.amazon.co.jp/%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD-%E5%B8%8C%E6%9C%9B%E3%81%AE%E7%A8%AE%E3%82%92%E3%81%BE%E3%81%8F%E4%BA%BA%E3%81%B3%E3%81%A8-%E5%AF%BA%E5%B3%B6-%E8%8B%B1%E5%BC%A5/dp/475033765X/ref=pd_sim_b_2

posted by 今だけ委員長 at 21:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍紹介
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