マス・メディア法政策史研究
著者 内川芳美(有斐閣)8,064円(絶版でオークションで14,000円程度)
私が末席を汚している新聞労連の産業政策研究会で、新聞に関連する法律の実態比較のために資料として購入しました。しかし、内容は新聞紙法の歴史がその大部分を占め、資料としてはあまり活用できないものでした。
著書のレビューを参考にはしていますが、まず一度立ち読みをするのが一番ですね。
新聞・出版編(大津事件の報道統制と緊急勅令;新聞発行停止行政処分権の廃止―明治30年新聞紙条例1部改正をめぐって;新文聞紙法の制定過程とその特質;新聞紙法改正運動とその帰結;言論統制装置としての出版物納本制度―出版物納付法案の問題と意味;内閣情報局の設立過程―日本ファシズム形成期のマス・メディア組織化政策;昭和前期マス・メディア統制の法と機構;占領下のマス・メディア)
放送編(戦後放送制度の確立過程;占領下の放送制度改革;アメリカの放送政策における社会的責任論―1946年FCCブルー・ブックの意義を中心に;イギリス政治放送制度;アメリカの放送と公正原則;放送におけるマス・メディア集中排除政策)
国際コミニュケーション編(新世界情報・コミュニケーション秩序問題;国際報道の法的倫理的諸問題―マクブライド委員会報告書を中心に;コミュニケートする権利の概念)