今朝の朝刊に「目撃者を探しています」のチラシが折り込まれていました。
11月18日の深夜に若林区古城の路上で起きた傷害事件は、いまだに犯人が捕まっていません。地元の住民からすると何となく怖いものです。
目撃情報を集めようと若林区中央幹部交番が手作りの簡易印刷チラシ(A4サイズ)をつくったのですね。
一刻も早く犯人が捕まるよう地域ぐるみのチェックが求められます。
毎日jpより引用
16日午前3時10分ごろ、大阪府富田林市錦織東3の路上で原付きバイクが倒れているのを通行人が見つけ110番した。
府警富田林署が運転手の行方を捜していたところ同8時半ごろ、南に約6キロ離れた同府河内長野市小塩町の駐車場に男性が倒れているとの通報があり、署員が毎日新聞富田林東販売所アルバイト、東川達也さん(16)と確認した。東川さんは既に死亡していた。
同署は遺体発見現場近くに住む大工、市川保容疑者(41)を道交法違反(ひき逃げ)と自動車運転過失致死容疑で緊急逮捕した。市川容疑者が東川さんを引きずった可能性が高いとみて、殺人容疑も視野に追及する。
調べに対し、市川容疑者は「軽自動車を運転中、原付きバイクに追突した。飲酒運転だったので必死で逃げ帰った。(どう逃げたのかは)よく覚えていない」と供述しているという。 (引用終わり)
各メディアの報道を見ていると飲酒運転の男が事故後、少年を6キロも引きずったことや、同じ大阪で10月に起こった男性がはねられ3キロ引きずられて死亡した事件のことを伝えていました。
飲酒運転でひき逃げをした男の行為は言語道断で、許されない行為です。
でも、今だけ委員長からするもう一つの問題点がこの事件で浮かび上がってきます。
それは、亡くなった少年が午前3時から新聞配達の仕事に従事していたということ。
労働基準法第61条には「使用者は、満18歳に満たない者を午後10時から午前5時までの間に使用してはならない」としています。法律上18歳未満の者を深夜業させることはできません。たとえ「アルバイト」や「パート」の名称であっても同様です。これに違反すると「6か月以下の懲役又は30万円以下の罰金」に処せられます。
ですから、少年が事件が起きた時間帯に就労させていた使用者責任も問われるということです。
ひき逃げ事件と使用者責任の問題は関連づけられませんが、新聞社および新聞販売店責任者はあらためて労働基準法が守られているかを点検する必要がるでしょう。
わが上林暁―上林暁との対話―
著者 サワダオサム(京都三月書房)2,250円
比叡山の山肌も紅葉で色づきはじめた滋賀県大津市で今月9日、「新聞の現在を考える集い」が行われました。このシンポジウムは、販売店労働者の立場から新聞業界が抱える問題に取り組んできた沢田治氏(73歳)が「わが上林暁」を出版した記念イベントとして開かれたもので、上林暁(小説家)の研究者や新聞社と係争中の新聞販売労働者、弁護士など約40名が集いました。今だけ委員長も参加してきました。
沢田治氏は1979年に滋賀県新聞販売労働組合を結成。その後、全国新聞販売労働組合協議会(略称、全販労)の副議長、事務局長を歴任。おととし、脳梗塞で倒れたもののリハビリを続け、目覚ましい回復で現役時と変わらない活動を続けています。
今回出版された「わが上林暁」は、個人誌「壁(かべ)」の連載をまとめたもので、新聞販売問題とは直接関係のないテーマですが「一冊の本(作家)との出会いが人生を大きく変える」との本編書き出しにあるように、上林暁の作品が沢田氏の新聞販売労働運動へどのように影響したのかを残そうと、毎日新聞労組OBらが実行委員会を構成し、出版されました。
シンポジウムでは、沢田氏と縁の深い方々が祝辞を述べたあと、上林暁作品を研究している萩原勇氏(教諭)の講演「兄の左手 上林暁と妹睦子さんのこと」や「メディアの敗北―西山事件と毎日新聞」という硬派なテーマについてディスカッションが持たれました。
サワダオサム熱烈予約運動実行委員会の実行委を務めた大住広人氏(元毎日労組委員長)は、「新聞業界にとってサワダオサムのような人間は欠かせない存在だ。新聞記者は見えない相手におびえながら、ネタを孫引きし読みと当たりを繰り返すが、サワダオサムは原点主義を貫いてきた男」と評しました。
闘病中だった筑紫哲也さん(73歳)が今日の午後1時50分に、肺がんのため死去されたとテレビ朝日「報道ステーション」で知りました。
つつしんでご冥福をお祈りします。
筑紫さんが書かれた本もだいぶ読ませていただきましたし、新聞労連の集会や週刊金曜日の創刊記念のイベントなどでも何度か講演を聞く機会がありました。6年くらい前だったでしょうか、早朝の仙台駅でお会いしてすかさず握手をしてもらった思い出があります。年齢の割にはガッチリした体型で眼光が鋭いという印象でした。
キャスターとしての復帰は難しくても出筆活動は続けられるのではないかと期待していたのですが・・・とても残念です。
筑紫さんの死去をウェブで確認していたら、MSN産経(産経新聞)が午後6時31分に第一報を報じ、その後7時12分に田原総一朗氏のコメントを加えた続報がアップされていました。続いて毎日jp(毎日新聞)が9時25分に鳥越俊太郎氏と辻元清美氏(社民・衆院議員)のコメント入りでサイトへアップ。asahi.com(朝日新聞)は9時26分に筑紫さんの在職時代の功績などを伝える記事が配信されていました。