前回のログでお知らせしたとおり、昨日、新聞協会主催のシンポジウムに参加してきました。
同協会会長の北村正任氏(毎日新聞社社長)のあいさつや瀬戸内寂聴さんの「源氏物語」の講演はさておき、パネルディスカッション「もし、新聞がなくなったら〜混迷時代の座標軸」の討論内容を何回かに分けてアップしていきたいと思います(今日は忙しかったので次回から)。
その前にけさの新聞各紙では多くが第二社会面に写真入りで掲載されていました。読売と毎日、産経は自社サイトにアップしていましたが、若干紙面より削られた記事になっていたので各紙の記事を打ち直しました。この記事内容をベースにしてこれからアップするディスカッションの詳細を比較してみると「己の業界のことを読者へどう伝えているか」が見えてくると思います。今日はここまで!
「新聞ヨム」シンポ:朝日新聞(4/7付)
「新聞をヨム日」の6日、日本新聞協会は公開シンポジウム「もし、新聞がなくなったら〜混迷時代の座標軸」を都内で開いた。若い世代に新聞離れが進み、インターネットが普及した時代、新聞社に期待される役割について議論が交わされた。
講演で作家の瀬戸内寂聴さんは「今、若い人や子どもが読むような新聞を作らなきゃだめですよ。若者にアピールしなくてはいけない」などと語った。
パネルディスカッションでは、ヤフーの川邊健太郎・シニアプロデューサー、ノンフィクションライターの最相葉月さん、坂東真理子・昭和女子大学長、粕谷卓志・朝日新聞社編集担当らが出席。「ネットは膨大な情報の海。新聞の重要さの仕訳をする機能は大きい」といった意見が出された。
(シンポジウムの詳しい内容は後日掲載します)
新聞のあり方考えるシンポジウムを開催:毎日新聞(4/7付)
春の新聞週間が始まった6日、インターネット時代の新聞のあり方を考える公開シンポジウム「もし、新聞がなくなったら〜混迷時代の座標軸」(日本新聞協会主催、文化庁など後援)が東京都内で開かれ、395人が参加した。【写真付き】
日本新聞協会会長の北村正任・毎日新聞社長が「新聞は厳しい状況におかれているが、文字・活字文化を支えるものとして、これにこだわりつづけてまいります」とあいさつした。
作家の瀬戸内寂聴さんが「源氏物語千年紀」と題して基調講演。古典の世界を紹介しながら、新聞への期待なども織り交ぜ「文化を大切にしない国は滅びる」と語った。
パネルディスカッションは橋場義之・上智大文学部新聞学科教授をコーディネーターに、「若い人の新聞離れ、インターネット時代の新聞の位置づけ」などを論じた。パネリストとして▽坂東眞理子・昭和女子大学長▽ノンフィクションライター、最相葉月氏▽川邊健太郎・ヤフーシニアプロデューサー▽粕谷卓志・朝日新聞社編集担当兼ゼネラルマネジャー兼東京本社編集局長−−が出席した。
シンポジウムの詳細は11日に掲載します。
「若い世代が読む新聞を」シンポジウム寂聴さん講演:読売新聞(4/7付)
春の新聞週間が6日スタートし、日本新聞協会は「新聞をヨム日」(4月6日)にちなみ、東京・一ツ橋の一橋記念講堂で「もし、新聞がなくなったら〜混迷時代の座標軸」と題した公開シンポジウムを開いた。冒頭、北村正任(まさとう)・日本新聞協会会長(毎日新聞社社長)は「世界で起きている飢餓やテロ、夢の科学技術から、ごく身近な街のドラマまで、森羅万象、喜怒哀楽が詰まっているのが新聞。そのすばらしさを改めて認識していただきたい」と約500人の参加者を前にあいさつした。
続いて作家の瀬戸内寂聴さんが「源氏物語千年紀」と題して基調講演。瀬戸内さんは、源氏物語の魅力や活字文化の大切さに触れながら、「言葉は時代と共に変わるし、思想も変わっていく。昔はこうだったと知らせるのが活字。今後の日本を背負う若い世代に読んでもらえる新聞を作って欲しい」などと述べた。
パネルディスカッションでは、橋場義之・上智大教授の司会で、4人のパネリストが新聞の役割について意見を交わした。坂東真理子・昭和女子大学長は「読者に信頼される新聞作りは当然だが、顔色をうかがってばかりでもだめで、バランス感覚を持って欲しい」と要望。川辺健太郎・ヤフーシニアプロデューサーは、「何が起こったという情報はネット上にあふれているが、背景の分析や解説は新聞を読まないと分からない」などと話した。
(詳細は9日朝刊で掲載予定)
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