先日、豊島区東池袋にある豊島公会堂で開かれた「格差社会を考える11.1のつどい」に参加してきました。来場者は約500人。 「格差社会」が流行語となっている昨今、労働界では1986年に制定された労働者派遣法の運用や法律自体の是非が問われはじめ、朝日新聞の偽装請負の実態を追った紙面キャンペーンなども後押して大きな社会的な問題になっています。現在、三人に一人が非正規雇用(契約社員や派遣社員、アルバイト、パートなど)として、正社員との具体的な線引きもなく同じような労働に従事しています。大きな労働条件の格差を招いているばかりでなく、労働契約上の使用者責任もあいまいで企業の都合の良いように扱われている非正規雇用の問題点について考える討論会でした。
はじめに今回の「つどい」実行委員長の伊藤潤一氏(東京地評)が挨拶しました。伊藤氏は「いまホワイトカラーエグゼンプション(アメリカの労働時間制度において、一定の要件(職種・職務や賃金水準)を満たすホワイトカラー労働者を労働時間規制の適用除外とする制度。日本でも導入が検討されている)のような労働契約法の改悪が進められている。現在、裁判中の2つの事件で最高裁が問われているのは労働基準法の第一条であり、通常雇用者と非正規雇用者は同じ労働者だということだ。憲法の理念を守り、経営者の利益を守るのではなく労働者(生活者)のための判決が出されるよう願う。働くルールの確立を目指し、最高裁へのアピールとなるつどいにしたい」と語りました。
現在、最高裁で争っている「一橋出版=マイスタッフ事件」と「伊予銀行事件」の派遣労働の問題をテーマにしたパネルディスカッションでは、@雇用の二極化と格差社会A伊予銀行・一橋出版事件の特徴と両高裁判決の問題点Bいま最高裁は何を問われているのか−について討論されました。
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posted by 今だけ委員長 at 13:10
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