2006年03月01日

ヤマトと郵政新会社  二極化がすすむ物流業界

 おととい「ヤマト運輸と西濃運輸が新会社設立」のエントリーを立てたばかりですが、郵政の民営化に端を発し、流通業界は物凄いスピードで「新規業務の拡大」が進んでいるようです。

 まずは、郵政公社が「メール便」に参入。ヤマトとのし烈な戦いが拡大!日本郵政公社がポストに投函できて、どこまで運ばれたかも追跡確認できる「簡易小包(愛称・ポスパケット)」を4月1日から始めると発表しました。新聞販売店でも取り組んでいる「メール便」の配達業務は、ヤマト運輸はその8割の物流を抑えていますが、民営化を控えた郵政公社の参入でまた新たな競争が繰り広げられようとしています。
 ネット回線普及の時にあった“ヤフーBBが先手を打ったものの、いずれ巨人NTTが攻勢に立つ”という構図になるのかなぁと感じます。

 一方、ヤマトは高島屋の物流業務全般を受託ヤマト運輸が、百貨店最大手の高島屋と物流業務全般を受託したと発表しました。宅配業務だけでなく、包装や伝票添付、クレーム処理、卸業者の納品確認、売り場への配送なども請け負うということです。
 大量消費の時代、大量に在庫を抱えなければならないスーパーや百貨店は、できるだけ物流費を削減したいーというニーズに“クレーム処理”や“納品確認”のオプションまで付くのなら有難いでしょうね。物流業界は「ヤマトと郵政新会社の二極化」の様相が見えてきました。
posted by 今だけ委員長 at 19:52 | Comment(2) | TrackBack(1) | 時事ニュース
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